真空管DAC製作記

真空管DAC1
真空管バッファー搭載D/Aコンバータ。
このDACの心臓部は個人製作の物で、ネットでの配布もされていた物です。
その後色々な物が配布されています。興味のある方はこちらまで。
内部
ほんとは製作中の細かい画像があったんですが・・・A^^;
ケースはタカチの物を使用し、トランス類は特注も考えたんですが予算も考えた末に全てノグチ製。フルテックのACインレット。抵抗はデールにマルコンの積層コンデンサ、配線材は全てサーマックスとそこそこの奢りをしました。
入力はRCA1系統とシンプルに徹し、その他配線もメンテを考えコネクタを使用しましたが、これが音に如何関係するかは分かりません。
5670
これが要?双3極管5670。
12AX7等よりも1cm位背が低くカワイイ真空管です。
なんにしてもこれが最終的な音質に関わっている事は明白です。
設計時の設定でしょう、発熱も少なく天板等に穴空けしなくても平気。それ程暖まる事も無いので密閉で使用してます。
外観
兎に角シンプルに作りたかった、素っ気なくていい。
それがコンセプト。
なので電源スイッチも右横、フロントパネルには青の発光ダイオードのみ。
サイドパネルに見えるビスは補強用の物です。このケースは元々サイドパネルは固定せずに浮いている物で、気になるので内部の仕切り版と共に底板と共にビス止めし、他2箇所もケースのフレームに穴を開けてビス止め。
天板もビス止めする際にテフロンワッシャーを挟みダンプ。ビスは全てステンレス。
剛性も上がるでしょう^^;
フロントビュー&リアビュー
後書き
音に関しては自分の作り込みがまだ甘い所が出ている感じですが、充分な音を奏でています。
決して回路製作者様には責任はありません、仕上げた自分です。
肝心の音は現在使用しているVRDS−25Xの内蔵DACとの比較しか出来ません。
しかし、出てくる音は全く言って良いほどに反対の音。25Xの方がレンジ的にも広くキレが良いのですが、良くも悪くも平坦な印象。
けど今回製作したDACでは左右の広がりは25Xには譲りますが、全体の厚みや弾む感じはこちらが上。起伏がある感じ(これが良いか悪いかは分かりません)。
やはりバッファーに真空管を使用した事が大きいのでしょう、これが全てのように私は思います。
なんにしろこれは勝手な印象で、私見ですので^^;
作り方が変わればまた音にもそれが現れると思います。

それから最後になりましたが、この基盤を譲っていただいたうえに散々の迷惑をかけただけでなく親切を頂いたEMISUKEさんに感謝。m(_ _)m。