6BQ5シングルアンプの製作記

真空管6BQ5使用
ケースはリード製、電源トランスはノグチで出力トランスは春日無線。VRはアルプスのデテント型を使用し、デザインはこんな感じかな?とケースに穴あけをした後に仮設してみた所です。
内部T
内部ハンダ付け中。
アース線、ヒーター線を始めに繋いだ後、その他の配線をしつつ構成部品をハンダ付け。
このアンプにはチョークトランスを積むほどのスペースが無いので電源フィルターはCRによる4段構成としています。
抵抗類が無造作にありますが、これは部品のレイアウトを見るために仮に置いてます。
部品のハンダ付け
まゆによる初めてのハンダ付け。
最初のうちはまだコツが掴めず中々上手くいきませんでしたが、何回となくやるうちに分かってきたようで本人も楽しんでました。
この時もそうでしたが、始めて半田鏝を握る人はいきなりやらずに他で多少練習してから本チャンに移行した方が良いかも?まゆもそうだったし。
とは言っても練習と本チャンでは気分的に違うようで緊張するようです。
何事も慣れですね。経験です。
完成した内部
私の指導の下?無事完成。(*^^)∠※PAN!。・:*:・゜☆,。・:*:・゜
ほぼ全てのハンダ付けはまゆ(ド初心者)エライ、がんばったd(^-^)!

内部構造はこれでよいのかは素人なので良く分かりませんが、こんな感じに仕上がりました。
6BQ5のソケットにアース用のバーを設けてそれらに配線した方が良いかと思いこういう作りに。
その他の配線類も帯バンドでまとめてみました。これで少しは見た目はいいかな^^
それから真空管周りのパーツのリード線には保護やショート防止の為にテフロンチューブを被せています。
フロントビュー&リアビュー
後書き
デザインとケース加工が私でハンダ付けはまゆ、という二人三脚で作り上げたメモリアル機。
キットであれば女性の方でもプラモデル感覚で充分完成させられると思いますので、興味のある方は挑戦してみる価値はあると思います。
自分で組み上げた物でなければ味わえない感動があります。

音に関しては予算約2万円で組んだにしては充分な音を聴かせてくれてます。
最初は少し貧弱な音になるかな?と思ったのですが、予想に反し思ったよりも音の線が太く力感もあり、声の質感も良いと思います。
良く言えばパワフル、悪く言えば荒い音・・・・繊細な音ではありませんが温度感や艶はやはり真空管と言う感じです。
たしかに手元のユニコと比べてしまうとクオリティーの差は大きいのですが、個人的にはかなり気に入っています。
灯りを落としてフィラメントの灯る真空管を眺めながら好きな音楽を聴く。
こんな贅沢は他のアンプでは味わえません(∩_∩)
その後
音質改善の為に色々パーツを取り替えて見たりして現在に至ります。
回路的な変更はありません。
変更点は、整流ダイオードと平滑コンデンサーにパスコンとカップリングコンデンサーです。
高域特性を上げる為平滑回路に1段電解コンデンサーではなくフィルムコンを使用してみた結果高域での伸びが良くなりました。と言うよりも明確になったように感じます。
ですがこれも良し悪し・・・何事もさじ加減?
その他では初段のパスコンをOSコンへ変更し6BQ5のパスコンもスプラグに変更。
カップリングコンデンサーも数種類試した結果ASCで落ち着きました。
真空管もGEの6BQ5にするなど当初の物からはかなり変ってしまいした。
このアンプの音については個人的見解でしかないので何とも言えませんが私個人としてはかなり気に入っている次第で現在一番使用頻度が高いのも事実です。
それから初段の12AX7を12BZ7に換えて現在は使用しています。